Mommaの新しいアルバム「Welcome to My Blue Sky」が2025年4月4日にリリースされました。Polyvinyl公式サイトでアナログ盤を購入しましたので早速レビューをしてみます。

ギターロック好きな方だけじゃなく音楽好きにおすすめのバンドです!ぜひ聴いてほしいです!

welcome to my blue skyレコードジャケット
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「Welcome to My Blue Sky」全曲レビュー

では早速、アルバム収録の12曲をレビューしていきたいと思います。

レコードジャケット裏面
レコードのサイズ感って所有欲を満たしてくれますよね。

Sincerely 2:06

アコースティックギターで始まりを告げます。ピアノも入っていて今までMommaを考えると新しいですね。永遠に続くような美しい曲。”悲しみ抱えて前に進む”そんな曲です。

I Want You (Fever) 3:37

セカンドシングルで配信されていましたね。メロ、サウンドと90年代リスペクトが感じられ、これまでのMommaらしさに溢れています。シンセの味付けが今までになかった壮大感を感じさせます。AwAwに夢中。

Rodeo 3:19

好きな曲です。前作の延長線上にある歪んだギター、アルペジオで展開していきます。ダブルボーカルもMommaらしさがありメロディもいいです。

Stay All Summer 3:28

ギターポップな曲。軽やかな曲調。歪んだギターは抑えめで、今までにはないアプローチですね。乾いたギターのコードストローク音のジャラーンが気持ちいい。

New Friend 3:44

こちらもアコースティックギター主体で、ちょっとドリーミーな展開でこれまた新しいMommaの歌ですね。後半の二人のボーカルが別れて違うメロを同時に歌うとこなんかすごくいいです。

How to Breathe 3:30

トレモロギターが印象的なこれまたドリーミーな曲ですね。シンセも入って広がり感がとてもいいです。メロディと歌い方がシューゲイザーっぽいですね。アルバムの折り返しを飾るバラード的ナンバーです。

Last Kiss 3:13

歪んだギターでゴリゴリいく曲でアルバム後半開始を告げるナンバー。Mommaの曲の中でもアグレッシブな曲。逆回転の音も入っていてサイケな感じが足されています。間奏のギターリフカッコよすぎ!好き!

Bottle Blonde 2:39

サードシングルでした。打ち込みを使った曲で、今までにはなかった新しい面を見せてくれる曲です。空間をうまく活かしたアレンジでMommaの持っているメロの良さが際立つ曲です。アコギのデモバージョンが公開されていまして、そちらを聞くとアレンジの良さがさらにわかります。

Ohio All The Time 3:04

イントロの打ち込みで新しいMommaを予感させつつ、歪んだギターサウンドなどこれまでのMommaらしさも織り交ぜててファーストシングルとしてアルバムへの期待を感じさせるいい曲です。とてもキャッチーなギターロックに仕上がっています。

Welcome to My Blue Sky 3:12

アルバムのタイトルトラック。これまたアコースティックの響きを活かしたいい曲。サビのメロも張り上げていく切ない感じで今までにはないアプローチ。すごい好きな曲です。

Take Me With You 2:49

美しい曲です。二人のボーカルがとてもよくて1曲目のように永遠に続くかのようなアレンジがグッときます。二人のメロディが分かれるとこが切なさマックスです。ツインボーカルの良さが出ていてMommaの魅力を堪能できる曲ですね。

My Old Street 4:41

ラストトラック。切ないメロとアレンジの曲です。これは胸に込み上げてくるものを感じますね。後半の畳み掛けてくるアレンジが切なさを倍増させます。歌詞を読むと非常にパーソナルなことを歌っていて、苦しい思い出から逃れられない、だからこそ抜け出そうとしている苦悩が描かれています。

「Welcome to My Blue Sky」アルバム総評

総評:捨て曲なんてない!

従来のスタイルを維持しつつ、新しい要素も取り入れていて、とても素晴らしいアルバムです。本当に捨て曲なし!完成度高いですよ!こんなバンドができたらいいなと思っちゃいます。

レコードジャケット内側のメンバーが並んだ写真
デザインもいいですよね。

トータル時間は39分で長すぎず短すぎずでちょうど良いボリューム感だと思います。全体的に優しさ、切なさが感じられるアルバムですね。前作が青春真っ只中なら、今作は青春の終わりが近づいてて大人になっていく上での喪失感を感じます。

サウンド:前作とは異なるアプローチ

曲作りも以前と違いアコギを使ってデモを作っていたそうで、アコギを生かした曲が増えました。8曲目など打ち込みサウンドで今までの作風とは異なるアプローチですし、アコギでデモを作っている分、おそらく余白が多いのでアレンジに幅が出てきています

1曲目もMommaって知らないで聞いたら誰の曲かわからないかもしれないです。空間を塗りつぶす歪んだギターだけでなく色んな音で埋めて行くアレンジが増えました。サウンドのスタイルもグランジ・オルタナだけでなく、シューゲイザーっぽいギターとボーカルの感じが以前より増していてめちゃ好み。

レコード付録のポスター
おまけのポスターもいい感じ

ふと、プロデューサーにR.E.M.など手がけたスコット・リットとかいいのになと思いまいしたが、調べたら今年71歳でしたので難しそう。またはUKギターロックのデイブ・エリンガ(IDLEWILDのアルバムもやってます)も良さを引き出してくれそう。二人ともこういうギターバンドと相性はいいと思うんだよな。

メロディ・歌詞:これまた前作から進化

メロディも研ぎ澄まされていて、キャッチーであり癖もあって僕は好きです。メロというか歌い方が以前よりウィスパーな感じがして優しさを感じます。二人のハーモニーも健在で魅力的です。

特にBメロというかサビ前のブリッジ部分に入る歌がすごい耳に残るんですよね。基本的にコーラスのリフレインでキャッチーさをどんどん出してくるので中毒性が高いです。人によってはしつこいと思われるかもですが、僕は00年代にハマったイギリスのIDLEWILDを思い出しました。

ポスター裏面
ポスター裏面はフロントマンの二人です

歌詞も前作まではキャラクターを歌ったものだったのが、二人の恋愛や郷愁、家族などより個人的な事を歌うようになって二人にとっても新しいチャレンジだったみたいですね。

歌詞や曲作りについてNMEのインタビュー記事がありますのでよかったら読んでください。

【まとめ】音楽好きにオススメです!

前作のアルバム「Househeld Name」が好きだった方は100パーセント好きになれるアルバムです。本当にいい曲揃いですしキャッチーなので、ギターロック好きな人だけでなくいろんな人に聴いてほしい!少なくとも1曲はアルバムの中で好きな曲見つかると思います

レコードを再生しているところ
この色がブルースカイって感じで綺麗ですよね

みなさんの好きなバンドやMommaの曲がありましたらコメントくれると嬉しいです。

バンド公式リンクなどはこちらから

Momma前作『Household Name』レビュー