Teethe(ティーザ)の新しいアルバム「Magic Of The Sale」が2025年8月8日にリリースされました。アナログ盤を購入しましたので早速レビューをしてみます。ワタシはスロウコアというジャンルには詳しくないですが、このバンドのおかげで触れることができました。

ギターロック好きな方だけじゃなく音楽好きにおすすめのバンドです!ぜひ聴いてほしいです!

この記事の内容は
  • Teetheの来歴などを紹介
  • アルバム「Magic Of The Sale」のレビュー
  • バンド公式リンクを紹介

スロウコア?Teetheを知ったっきかけ

スロウコアって?

Teetheを紹介する前にAIで調べたスロウコアについての結果は…

スロウコアは、ロックのジャンルの一つで、遅いテンポ、ミニマルなアレンジ、寒々しいメロディーや歌詞が特徴です。グランジへの反発として登場し、静かで内省的な音楽性を持つ
代表的なバンド:Duster、Codeine、Low、The New Yearなどが挙げられます。

ひだみ

代表的なバンドはピンときませんでした。この歳で新しいジャンルに出会えて嬉しい!

きっかけはYouTube

最近はYoutubeをランダム再生していることが多いのですが、その時に流れてきたのがTeetheの「Holy Water」でした。ちょうど夜勤終わりということもあって、優しいサウンドに癒されてから夢中になっています

ここまでゆったりしてるのは、普段あまり聞かないジャンルの音楽ですがハマっています。

バンドの来歴

Teetheは2020年にデビューした、アメリカテキサスのバンドです。

ディスコグラフィー

2020年 1stアルバム「Teethe」
2022年 EP「Tag/Lucky」
2023年 スプリット盤「All Over Again b/w Moon」
2025年 2ndアルバム「Magic Of The Sale」

アルバムは5年ぶりにリリース。音源は全てBandcampにて試聴、購入ができますよ。

メンバー

メンバーは4名いますが、誰がどの楽器をやってるかは調査中です笑

  • Boone Patrello : Dead Sullivan名義でソロなどでも活動
  • Grahm Robinson
  • Madeline Dowd : 画家としても活動中
  • Jordan Garrett

Madalineが始めたCrismanと言うソロプロジェクトからバンドに発展していったようです。020年からリリースがないので、Teetheへと変わっていったのかも知れません。

Madalineは画家としても活動しています。

「Magic Of The Sale」アルバムレビュー

では早速、アルバム収録の14曲をレビューしていきたいと思います。

Tires & Bookmarks 2:12

アルバムの幕開けを告げる憂いを帯びたイントロ。男女ツインボーカルが心地よく、このアルバムでよく使われるペダルスチールが哀愁を誘います。

Magic Of The Sale 3:48

先行シングルで配信されていましたね。アルバム表題曲、アルバムの中でもポップさと壮大なストリングがあったりでシングルにぴったりだともいます。でも、どこか悲しい雰囲気を感じるこの曲も大好きです。

Anywhere 3:35

これまた美しい曲ですね。1:20過ぎたあたりに入ってくるギターのフレーズがすごくグッときます。2番になるとひらけた感じがすごく良い。

Push You Forever 4:50

ペダルスチールが印象的です。ピアノと歌われるメロディがとてもいい。郷愁を感じます。中盤に入る逆回転のアレンジがすごくいいよ。そこからツインボーカルになってくとこは胸熱。

Holy Water 3:00

フィードバックノイズから始まる他の曲に比べたらアッパーな曲です。最初に聴いた時はすごくポップなバンドと思いました。この曲はワタシの好みなのでYouTubeでも出てきたのかなと推測。メインボーカルは女性で、印象的なイントロのフレーズが病みつきになります。

Iron Wine 3:27

逆回転のようなイントロのフレーズが印象的です。アルバムでも屈指のディストーションギターが差し込まれた曲。このアルバムで1番好きかもしれないですね。

China Day 3:08

ブラシによるドラムサウンドが左右に分かれたギミックが印象的。静かに目を閉じるようなサウンド。

Lead Letters 2:39

繰り返されるギターのフレーズにいろいろな音が重なっていくのが気持ちいい!

Ammo 2:32

3拍子で少し軽快に、まったりと演奏される曲。ノスタルジックなペダルスチールがいいなあ。

Funny 5:42

アルバムの中でいちばんの長尺な曲。ホーンセクションがいい味を出しています。最後の余韻の出し方にこだわりを感じますね。聞こえるか聞こえないかの音量って難しい。

Build & Crash 2:38

ブレスがとても印象的に使われています。アルバムの中でもキャッチー曲だと思います。ちょっと明るい雰囲気がありますねえ。

Hate Goodbyes 3:47

先行シングルにもなっていました。ゴーンって入るギターがカッコよくて好きです。

Make It Red 2:09

混沌としながら最後の曲へと流れ込んでいきます。

Matching Durags 1:33

逆回転のインスト、過去への回帰なのか、逃避なのか。この曲でアルバムは幕を閉じます。

「Magic Of The Sales」アルバム総評

総評:

トータル時間は45分。Teetheは今回のアルバムに向けて曲を作り込んでいたようで、全体的に暗い感じを受けますが、幽玄で儚い世界へと連れて行ってくれるアルバムになっていますね。

バンドの曲作りはメールでデータをやりとりして作り込んでいくスタイルが主で、現代的ですよね。後述しますがBoone Patrelloがバンドの頭脳でしょうかね。ミックスも自ら手がけております。

アートワークもメンバーであるMadeline Dowdが手がけており、宗教っぽい記号などミステリアスな雰囲気がアルバムをより神秘的、御伽話的なものへと導いているように感じます。

magic of the saleのインナー左半分、歌詞とともに不思議な記号のようなものがある
magic of the saleのインナー右半分、歌詞とともに不思議な記号のようなものがある

サウンド:

ミックスを手がけるのはメンバーのBoone Patrelloです。多彩な楽器が鳴っている中で奥行きのある素晴らしいミックスをしています。

そのミックスも細かく作り込んでいて、リバーブをうまく使った空間の表現がすごいなと思います。ぼんやりとしたドラムを中心に声などバランスが絶妙です!

歪んだギターサウンドが個人的には好きですが、綺麗なアルペジオやピアノ、ペダルスチールなど本当にアレンジが多彩で好きです。ゲストミュージシャンにWednesday、hovvdyなどUSインディシーンのバンドメンバーが参加しています。

magic of the saleのインナー、バンドメンバーやゲストミュージシャンの名前などが書いてある
ゲストの皆さんはいい仕事してます

メロディ・歌詞:

メロディは儚さとノスタルジーを感じることが多いですね。男女のツインボーカルも効果的で、ウィスパーボイスな感じでちょっとシューゲイザーを感じます。

magic of the saleのレコードを再生しているところ

歌詞はまだ深掘りできていないですが、喪失感だったり、痛み、過去の記憶と深い感情について歌ったものが多いですね。一聴するとポップにも感じる歌の中にも悲しみなどが潜んでいてこのバンドの多面性を感じます。

歌詞や曲作りについてFADERのインタビュー記事がありますのでよかったら読んでください。

【まとめ】音楽好きにオススメです!

このアルバムは本当に買ってよかったなと思ってます。まだスロウコアの他のバンドまでは聞けていないですが、Teetheの過去作は遡って聞いていこうと思います。

ワタシはTeethe聞いたとき少しシガーロスを思い浮かべたのですが、そのサウンドの壮大さ、儚さと共通点は多いなと思います。そしてどこか神秘的であるところも。あと、Galaxy500の様な淡々とした美しさが好きな方にはグッとくると思います!

magic of the saleレコード盤
少し紫の限定盤です

ひだみ

最後まで読んでいただきありがとうございます!

みなさんの好きなバンドやTeetheの曲がありましたらコメントくれると嬉しいです。

バンド公式リンクなどはこちらから

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めご

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